問 題
野菜の特徴と栽培に関する記述として最も妥当なのはどれか。
1.レタスは、セリ科の野菜であり、結球の有無や葉球の形態によって幾つかに分類される。また、低温によって花芽が分化するため、秋播き栽培では、結球前の抽苔を防ぐためにトンネル栽培が行われる。
2.ブロッコリーは、無数の花芽と肥厚した花茎から成る花托という部分を主に収穫する。バドニングは異常花托の一つで、花托形成後の高温遭遇により小さな葉が花托から突出する現象である。
3.タマネギは、短縮茎あるいは盤茎といわれる茎の基部が肥大した鱗茎を収穫する。タマネギの鱗茎形成と肥大には短日条件が必要で、本州や四国、九州では秋から冬にかけて収穫する春播き栽培が多い。
4.アスパラガスは、ヒユ科(アカザ科)の多年生植物であり、地下茎の先端にある鱗芽から発生する若茎が食用とされる。アスパラガスの栽培では、一般に種子繁殖は行われず、株分けにより増殖させた苗を用いている。
5.ホウレンソウには、葉に深い切れ込みがある東洋系品種と、葉が丸葉の西洋系品種がある。我が国では、両者を交雑した品種が多く用いられており、周年栽培体系が確立されている。
解 説
選択肢 1 ですが
レタスは「キク科」です。「セリ科」ではありません。選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 ですが
バトニングは、幼植物が低温に遭遇しきわめて低節位に小さな花蕾を形成することです。小さな葉が花托から突出するのはリーフィーです。選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 ですが
タマネギは「長日条件」により鱗茎形成が誘導されます。「短日条件が必要」ではありません。また、九州では「秋播き」栽培が多いです。選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 ですが
アスパラガスは、以前はユリ科、近年はキジカクシ科です。「ヒユ科」ではありません。選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 は妥当です。
ホウレンソウの東洋系品種と西洋系品種についての記述です。
以上より、正解は 5 です。

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