過去問 H30年 国家一般職(高卒 基礎)No.20解説

 問 題     

表は,A~Jの10 都道府県について,平成 27 年の農業産出額,産出額が上位 3 位までの品目及びその品目の各都道府県の農業産出額における構成比を示したものである。これから確実にいえるのはどれか。

1.AとEの米の産出額は,いずれも 500 億円を超えている。
2.肉用牛の産出額についてみると,AはIの 3 倍を超えている。
3.A~Jのうち,みかんの産出額が最も大きいのは,Bである。
4.Gのさとうきびの産出額は,Dのいちごの産出額を超えている。
5.りんごの産出額についてみると,JはHの 4 倍を超えている。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

選択肢 1 は妥当です。
A について、11,852 の 10% 弱が米です。明らかに 500 を超えています。問題は E の、2,723 の 19.2% です。2700 の 19% と見積もります。(全体も割合も少し小さく見積もったため、これよりも絶対大きいという点に注意します。)。2700 の 20% が 540 です。2700 の 1% である 27 を引けば 19% です。540 ー 27 = 513 となり、500 より大きいとわかります。

選択肢 2 ですが
A の肉用牛 は、11,852 の 8.2% です。I の肉用牛は 3,348 の 11.2% です。A から見て I は「全体は 0.28 倍ぐらい、割合は 1.4倍弱」です。従って 0.28 × 1.4 ≒ 0.4 倍です。I の3倍の方が A より大きいとわかります。選択肢  2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
C に注目すれば、B と比較して 全体は 0.83 倍ぐらい、割合が 1.7 倍ぐらいです。従って 0.83 × 1.7 ≒ 1.45 倍です。C のみかん産出額の方が大きいとわかります。選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
G のさとうきびは 935 の 17.3% です。D のいちごは 2191 の 9.5% です。全体が 2倍強で、割合は 0.5 倍強です。2強 × 0.5強 = 1強なので、D のいちごの方が大きいとわかります。選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
J のりんごは 3068 の 26.8% です。H のりんごは 2420 の 11.5% です。全体が 0.8 倍、割合が 0.4 倍ぐらいなので、0.8 × 0.4 = 0.32 倍程度です。H の 4 倍はないとわかります。選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 1 です。

コメント