問 題
室の換気に必要な新鮮な空気の量を必要換気量といい,CO2 濃度の許容値を基準とした場合は次のように表される。
ここで、Q は1 時間当たりの必要換気量 〔m3/h〕、K は在室者の呼吸による 1 時間当たりの CO2発生量〔m3/h〕、Pa は CO2 濃度の許容値、P0 は外気の CO2 濃度である。
いま、室容積が 37.5 m3(床面積 15 m2、天井の高さ 2.5 m)の室に、大人 3人が在室しているとき、安静時における必要換気量 〔m3/h〕 と必要換気回数 〔回/h〕 の組合せとして最も妥当なのはどれか。
ただし、安静時の大人一人当たりの CO2 発生量を 0.022 m3/h、CO2 濃度の許容値を 0.1 %、外気の CO2 濃度を 0.04 % とする。
必要換気量 必要換気回数
1. 110 m3/h 2 回/h
2. 110 m3/h 3 回/h
3. 147 m3/h 3 回/h
4. 147 m3/h 4 回/h
5. 165 m3/h 5 回/h
解 説
問題文で与えられた式の各部分を、問題文から読み取る問題です。
大人 3 人なので、1時間当たりの CO2 量は 0.022 × 3 = 0.066 です。K = 0.066 です。
CO2 の許容値と、外気の濃度がそれぞれ 0.1%、0.04% とあるので、与えられた式の分母は 0.1 – 0.04 = 0.06 % です。つまり 0.06 × 10-2 です。
従って、求める Q は
そして、1回の換気で部屋の空気が入れ替わり、室容積が 37.5 とあるので
必要換気量である 110 以上入れ替えるためには
110 ÷ 37.5 = 2.9… より、3回必要です。
以上より、正解は 2 です。
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