公務員試験 H30年 国家一般職(高卒 技術) No.91解説

 問 題     

伝熱と結露に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 熱伝導率は、材料内の熱の伝わりやすさを示すもので、一般に、材料の密度が小さいほど大きな値となり、値が小さいほど断熱性が小さくなる。

㋑ 壁体内部で生じる内部結露を防止するためには、断熱材よりも室内側に防湿層を設ける。

㋒ 室内では、湿度が低くなるほど露点温度が高くなり、内装材の表面のわずかな温度上昇で結露しやすくなるため、室内の湿度は必要以上に低くならないようにする。

1.㋐
2.㋐、㋒
3.㋑
4.㋑、㋒
5.㋒

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

㋐ですが
熱伝導率が「小さい」と、熱が伝わらないのだから、断熱性は「大きく」なります。よって、㋐は誤りです。

㋑は妥当な記述です。

㋒ですが
露点とは、大気中の水蒸気が水滴となる、いわゆる結露し始める温度のことです。湿度が低いと、その分露点温度は「低く」なります。よって、㋒は誤りです。

以上より、正解は 3 です。

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