公務員試験 H30年 国家一般職(高卒 技術) No.88解説

 問 題     

鋼構造に関する次の記述の ㋐、㋑、㋒ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「鋼構造の形鋼梁に用いられる H 形鋼は、フランジとウェブから構成され、ウェブで ㋐ を負担する。ウェブは、座屈することがあるため、これを防止するために ㋑ を設ける。

また、梁の断面形状は、曲げモーメントやせん断力に加え、 ㋒ についても検討して設計する。これは、 ㋒ が大きいと、床が上下に振動するなど障害が発生しやすいためである。」

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1. 曲げモーメント スカラップ たわみ
2. 曲げモーメント スチフナー 軸方向力
3. せん断力 スカラップ たわみ
4. せん断力 ガセットプレート 軸方向力
5. せん断力 スチフナー たわみ

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

H 型鋼の、挟まれる板がウェブ、挟む板がフランジです。
ウェブせん断力を負担します。フランジ曲げモーメントを負担します。㋐は「せん断力」です。正解は 3 ~ 5 です。

㋑は「スチフナー」です。
ウェブの座屈を防止するために設けるプレートの一種です。

ちなみに、「スカラップ」は
鋼構造部材の溶接接合部における、部分的円弧状の切り込みのことです。溶接の継ぎ目同士が交差、重なる事を避ける為に設けます。

ガセットプレートは鉄骨梁の接合部材の一種です。


㋒は「たわみ」です。

以上より、正解は 5 です。


類題 H27no87

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