問 題
鋼構造に関する次の記述の ㋐、㋑、㋒ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。
「鋼構造の形鋼梁に用いられる H 形鋼は、フランジとウェブから構成され、ウェブで ㋐ を負担する。ウェブは、座屈することがあるため、これを防止するために ㋑ を設ける。
また、梁の断面形状は、曲げモーメントやせん断力に加え、 ㋒ についても検討して設計する。これは、 ㋒ が大きいと、床が上下に振動するなど障害が発生しやすいためである。」
/ | ㋐ | ㋑ | ㋒ |
1. | 曲げモーメント | スカラップ | たわみ |
2. | 曲げモーメント | スチフナー | 軸方向力 |
3. | せん断力 | スカラップ | たわみ |
4. | せん断力 | ガセットプレート | 軸方向力 |
5. | せん断力 | スチフナー | たわみ |
正解 (5)
解 説
H 型鋼の、挟まれる板がウェブ、挟む板がフランジです。
ウェブがせん断力を負担します。フランジが曲げモーメントを負担します。㋐は「せん断力」です。正解は 3 ~ 5 です。
㋑は「スチフナー」です。
ウェブの座屈を防止するために設けるプレートの一種です。
ちなみに、「スカラップ」は
鋼構造部材の溶接接合部における、部分的円弧状の切り込みのことです。溶接の継ぎ目同士が交差、重なる事を避ける為に設けます。
ガセットプレートは鉄骨梁の接合部材の一種です。
㋒は「たわみ」です。
以上より、正解は 5 です。
類題 H27no87
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