H30年 国家一般職(高卒 技術) No.78 社会基盤工学 解説

 問 題     

道路の設計に関する記述㋐~㋓のうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。

㋐ 交通容量は,ある道路の一地点において一定の時間内にどれだけ自動車を通すことができるかを表したものであり,車線数を決めるときなどに用いられる。

㋑ 平面線形は,道路の中心線を水平面に投影した形であり,円曲線・緩和曲線などから構成される。

㋒ 道路区分は,道路の種類と道路が通る地域の特性から第1 種から第5 種までに大きく区分されており,このうち,高速自動車国道は第5 種に区分される。

㋓ 縦断勾配は,縦断方向の勾配を表しており,設計基準交通量によって決められる。

1.㋐,㋑
2.㋐,㋒
3.㋑,㋒
4.㋑,㋓
5.㋒,㋓

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

記述㋐、㋑は妥当な記述です。

記述㋒ですが
道路法に基づく道路構造令(政令 = 内閣が制定する命令)により、第一種から第「四」種までに区分されます。それぞれの種はさらに級に区分されます。

第二種が、首都高速などの別格高速道路、第一種がその他高速道路です。
第四種が、都市計画道路、第三種がその他の一般的道路です。「第5種」はありません。よって、㋒は誤りです。

㋓ですが
設計基準交通量とは、設計交通容量(1時間あたり)を、1日当たりに換算したものです。これによりきまるのは「車線数」などです。勾配はこれにより決まるわけではありません。よって、㋓は誤りです。

以上より、正解は 1 です。


類題 H28no78 道路について

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