問 題
土の基本的性質に関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。
㋐ 土試料の粒径別の含有割合を調べる試験は、粗粒分に対してはふるい分析、細粒分に対しては沈降分析を用いて行われる。
㋑ 土粒子を粒径で区分したとき、粒径が0.75 mm 以下のものを細粒分といい、シルトや粘土が含まれている。
㋒ 粘性土のコンシステンシーは、含水比によって変化する。いろいろな形に変形することができる状態を塑性状という。
㋓ 含水比の高い粘性土に力を加えて締固めるとき、より大きな締固め仕事量で繰り返し締固めることでより強度の高い状態にすることができる。
1.㋐、㋒
2.㋐、㋓
3.㋑、㋒
4.㋑、㋓
5.㋒、㋓
正解 (1)
解 説
土は大きく粒径 「75μm」 を境として「粗粒」と「細粒」に分類されます。
粗粒はさらに、礫 と 砂 に分類されます。
細粒はさらに 粘土 シルト に分類されます。
径の小さい方から並べると
『粘土→シルト |75 μ の壁|砂→礫』です。
㋐は妥当な記述です。
㋑ですが
「0.75mm」ではなく「0.075mm、もしくは 75 μm」 です。よって、㋑は誤りです。
㋒は妥当な記述です。
㋓ですが
含水比の高い粘性土を大きな締固め仕事量で繰り返し締め固めると、せん断破壊により土強度が低下することがあります。これはオーバーコンパクション(過転圧)と呼びます。
以上より、正解は 1 です。
類題 H26no68
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