H30年 国家一般職(高卒 技術) No.62 土木基礎力学 解説

 問 題     

図のように、単純梁に集中荷重が作用したとき、梁に生じる曲げモーメントの大きさの最大値はおよそいくらか。ただし、梁の自重は無視できるものとする。

1. 10 kN・m
2. 20 kN・m
3. 30 kN・m
4. 40 kN・m
5. 50 kN・m

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

まず反力を求めるために、集中荷重を1つにまとめます。荷重の比が1:2なので、長さを2:1に内分する点に 10 + 20 = 30 kN がかかっているという形にまとめることができます。

縦の力の和が0なので
RA + RB = 30 です。

Rがかかる点を A とし、A 点まわりのモーメントを考えれば
30 × 5 = R× 9 ∴ RB = 50/3 です。RA + RB = 30より、RA = 40/3 となります。

単純梁、集中荷重で、断面における最大曲げモーメント「反力 × 荷重までの距離」で求めることができます。
B 側に注目すれば 50/3 × 3 = 50 です。選択肢の中で最大の値が出てきたので、これが答えと考えられます。

以上より、正解は 5 です。

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