H30年 国家一般職(高卒 技術) No.61 土木基礎力学 解説

 問 題     

図のように、静定ラーメンに集中荷重が作用したとき、支点 A、B に生じる鉛直反力 RA、RB の大きさの組合せとして最も妥当なのはどれか。ただし、部材の自重は無視できるものとする。

  RA    RB
1.  1 kN  5 kN
2.  2 kN  4 kN
3.  3 kN  3 kN
4.  4 kN  2 kN
5.  5 kN  1 kN

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

A 点における垂直反力を RA、B 点における垂直反力反力を RB、水平反力を HB とします。
横向きの力に注目すれば、和が 0 なので HB は右向き 3kN です。

縦方向に注目すると
RA + RB = 6 です。

B 点周りのモーメントに注目します。モーメントは「力 × 距離」です。
3 kN の力により、3 × 4 = 12 (反時計回り)のモーメントが生じます。
6 kN の力により、6 × 2 = 12 (反時計回り)のモーメントが生じます。
合わせて 24 のモーメント(反時計回り)です。

そして
RA により、RA × 6 のモーメントが生じるため、RA = 4 です。
RA + RB = 6 より、RB = 2 とわかります。

以上より、正解は 4 です。

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