公務員試験 H30年 国家一般職(高卒 技術) No.53解説

 問 題     

図のように、水平面と角 θ をなす粗い斜面上に質量 m の物体を置き、静かに手を離したところ、物体は斜面を滑り始めた。

このとき、物体にはたらく動摩擦力の大きさとして最も妥当なのはどれか。ただし、物体と斜面の間の動摩擦係数をμ、重力加速度の大きさをg とする。

1.μmg
2.μmg sinθ
3.μmg cosθ
4.mg sinθ
5.mg cosθ

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

動摩擦力について、動摩擦力係数を μ’ とおき、「F動摩擦 = μ’N」 が成り立ちます。N は垂直抗力です。これが基礎知識です。

斜面なので、「斜面に対して垂直抗力」を考えます。そのため、mg を「斜面方向」と「斜面に対し垂直な方向」に分解します。斜面に垂直に作用する力が mg cosθ とわかります。下図のようになります。

斜面に垂直に作用する力が mg cosθ なので、垂直抗力 N も mg cosθ です。これにより、動摩擦力 F = μ mg cosθ です。

以上より、正解は 3 です。


類題 H27no51

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