公務員試験 H30年 国家一般職(高卒 技術) No.43解説

 問 題     

炭素鋼の熱処理に関する次の記述の ㋐、㋑ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「炭素鋼は、同じ組成のものでも加熱や冷却の仕方によって、組織や機械的性質を変化させることができる。このような炭素鋼の熱処理のうち、炭素鋼を硬化させ、強さを増大させるための操作を㋐という。

また、 ㋐ した炭素鋼に靱じん性せい(粘り強さ)を回復させるための操作を ㋑ という。」

   ㋐     ㋑
1.焼ならし  焼なまし
2.焼なまし  焼入れ
3.焼なまし  焼戻し
4.焼入れ   焼なまし
5.焼入れ   焼戻し

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

㋐は「焼入れ」です。
焼入れで硬くなるのですが、このままだと脆いため、再加熱して硬さを調節し、粘りや強靭性を高めます。この操作を「焼戻し」といいます。英語では「テンパリング」と呼ばれます。㋑は「焼戻し」です。

以上より、正解は 5 です。


類題 H26no42

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