公務員試験 H29年 国家専門職(食品衛生監視員) No.1分析化学Ⅰ(1)解説

 問 題     

分析法の性能に関する記述 ①~④ について,妥当なものには ○ を,妥当でないものには × をそれぞれ記せ。

① 真度とは,分析法で得られる測定値の偏りの程度であり,測定値の相対標準偏差で表される。

② 精度とは,同一条件下で均質な検体から採取した複数の試料を繰り返し分析して得られる一連の測定値のばらつきの程度である。

③ 検出限界とは,試料に含まれる分析対象物の検出可能な最低の量又は濃度であり,その付近での定量値の精度は低い。

④ 定量限界とは,試料に含まれる分析対象物の定量可能な最低の量又は濃度であり,通例,相対誤差で10 % の精度で定量できる最小量とする。

 

 

 

 

 

 解 説     

①ですが
真度(Trueness)は、「真(実との一致)度」と読み替えると意味が捉えやすいのではないかと思います。『測定値の総平均ー真の値』のことです。よって、測定値の偏りの程度ではありません。また、相対標準偏差で表されるものでもありません。

②、③は、妥当な記述です。

④ですが
通例「相対標準偏差」が10% です。

以上より、①☓、②◯、③◯、④☓ です。

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