公務員試験 H29年 国家一般職(化学) No.31解説

 問 題     

次の三つの反応で発生する熱量の大きさ

を比較した結果として最も妥当なのはどれか。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

アルケンがより安定であれば、水素化の結果、それほど熱が出ないと考えられます。アルケンの安定性は置換基の数がポイントです。二重結合に対する4つの置換基をR1~R4とおけば、アルキル基が多いほど安定になります。

従って、まず、一番上と真ん中のアルケンを比べれば、末端アルケンと内部アルケンでは内部アルケンの方が安定です。ΔH1 > ΔH2 と考えられます。正解は 1 or 2 です。

そして分岐しているアルケンの方が、置換基は多くなるので一番下の方がより安定です。ΔH1 > ΔH3と考えられます。

以上より、正解は 1 です。

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