問 題
材料の粘り強さに関する次の記述の㋐,㋑,㋒に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。
「材料の破壊しにくい性質を粘り強さ又は ㋐ といい,粘り強さは ㋑ 試験によって調べることができる。また、㋐ のある金属材料は,塑(そ)性加工による板や棒などへの加工がし ㋒ 。」
㋐ ㋑ ㋒
1.靭(じん)性 衝撃 やすい
2.靭(じん)性 衝撃 にくい
3.靭(じん)性 引張 にくい
4.脆(ぜい)性 衝撃 にくい
5.脆(ぜい)性 引張 やすい
正解 (1)
解 説
㋐ですが
粘り強さは「靭性」です。脆性は「脆さ」を表します。
㋑は少し判断しにくいのでとばして考えてもよいです。
靭性の代表的試験方法としては「シャルピー衝撃試験」があります。これは試験片に高速で衝撃を与えて破壊する試験です。㋑は「衝撃」です。
㋒ですが
塑性加工とは「材料に力を加えて変形させ、力を取り除いた後も変形が残る材料の性質(塑性)を利用して、材料を所定の形状・寸法に成形する」ような加工のことです。ぜひおさえておきましょう。
これをふまえれば、靭性がある方が塑性加工が「しやすい」と判断できるのではないでしょうか。なぜならば、力を加えて変形させるのだから、靭性がないとすぐ破壊されてしまうからです。従って、㋒は「やすい」が入ります。
以上より、正解は 1 です。
類題 H27no41
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