公務員試験 H29年 国家一般職(土木) No.40解説

 問 題     

我が国の上下水道に関する記述㋐~㋓のうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。

㋐ 水道水の消毒において、オゾン(O3)は有毒なトリハロメタンを生成しないなどの長所があるものの、塩素系消毒剤と比べると消毒効果の残留性がないため、最終消毒には適さない。

㋑ 下水処理水は、融雪用水や地域冷暖房の冷却水・熱源水などの水資源として利用してはならない。

㋒ 現在、単独浄化槽の新設は水環境保全の観点から禁止されている。

㋓ 活性汚泥法は通性嫌気性菌により脱窒を行うものであり、反応槽に酸素を供給してはならない。

1.㋐、㋑

2.㋐、㋒

3.㋑、㋒

4.㋑、㋓

5.㋒、㋓

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

記述㋐は正しい記述です。

記述㋑ですが、下水処理水は様々な水資源として活用されています。融雪用水や地域冷暖房の冷却水・熱源水などの水資源として利用してはならないということはありません。

よって、記述㋑は誤りです。

ここまでで正解は 2 です。

ちなみに、記述㋒は正しい記述です。平成13年(2001年)4月1日以降の新設は禁止されています。合併浄化槽でないといけません。

記述㋓ですが、活性汚泥法は「好気性微生物」による「有機物中の炭素化合物」を分解する方法です。嫌気性ではないし、脱窒でもありません。

よって、記述㋓は明らかに誤りです。

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