公務員試験 H28年 国家一般職(高卒 基礎) No.30解説

 問 題     

国の領域に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1.それぞれの国家は,固有の領土,固有の領海,固有の領空を持つことで成立する。これらを国家の三要素という。

2.それぞれの国家の境界は国境と呼ばれ,全て自然物を利用して定められている。例えば,海洋,河川,山岳,湖沼などによる国境がある。

3.我が国では,原則として,領海を海岸線(干潮時)から12 海里までの海域とし,その外側で海岸線から200 海里までの海域を排他的経済水域としている。

4.排他的経済水域では,魚介類などの水産資源や海底の地下資源は沿岸国のものとされ,また,航行や,上空の飛行,海底ケーブルの敷設にはその国の許可が必要である。

5.領空は,領土の大気圏外を含む上空をいい,航空機や人工衛星が他国の領空を飛行するときにはその国の許可が必要である。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

選択肢 1 ですが、国家の三要素は「領域、人民、権力」です。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが、人為的国境もあります。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 は、妥当な記述です。

選択肢 4 ですが、排他的経済水域では、所有権があるわけではありません。探査、開発保全及び管理を行う排他的権利を沿岸国は有します。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが、人工衛星は、領空侵犯にあたりません。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 3 です。

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