H28年 国家一般職(高卒 技術) No.74 土木施工 解説

 問 題     

工事の管理に関する記述㋐~㋓のうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。

㋐ ヒストグラムは,データの度数分布を階級ごとにその度数を高さとする長方形で表示したものであり,品質の様子を知るのに多く用いられる。

㋑ 施工に当たっては,環境保全計画において,自然環境や生物への影響,さらに,建設機械などの騒音や振動の影響にも配慮しなければならない。

㋒ 工程内の後続作業に影響せず,その作業内で自由に使える余裕日数のことを,クリティカルパスという。

㋓ 工程と原価の関係において,極端に施工速度を早めると,突貫工事となり,単位施工量当たりの原価を安く抑えることができる。

1.㋐,㋑
2.㋐,㋒
3.㋑,㋒
4.㋑,㋓
5.㋒,㋓

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

㋐は妥当な記述です。
実際のデータが規格範囲内におさまっているかといった点を判断するために用いられます。

㋑は妥当な記述です。
考慮すべき点がいくつもあり、それぞれに留意が必要です。

㋒ですが
計画において、余裕日数のない工程をクリティカルパスと呼びます。よって、㋒は誤りです。

㋓ですが
極端に施工速度を早めると、二交代制や、特殊な機械の導入等が必要になり、原価が安く抑えることできるわけではありません。原則として、工程と原価の関係については、最適工期が存在するとされています。

以上より、妥当な記述は ㋐、㋑です。

正解は 1 です。

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