公務員試験 H28年 国家一般職(高卒 技術) No.44解説

 問 題     

金属材料の加工法に関する次の記述の㋐,㋑,㋒に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

・丸い素材を回転させながら工具に押し付けて,素材の外周に工具の凹凸に対応した形状を転写する加工法を㋐という。

・回転するロールの間に素材を通して,板厚を薄くしたり,断面の形をいろいろに変形させる加工法を㋑という。

・転造によって造られたねじは,切削によって造られたねじに比べて強度が㋒。

    ㋐    ㋑    ㋒
1.押出し  圧延   小さい
2.押出し  転造   大きい
3.転造   圧延   小さい
4.転造   圧延   大きい
5.転造   押出し  小さい

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

押出しは、ところてんのイメージです。
耐圧性枠に金属を入れ、高い圧力を加えてな隙間から押し出し、希望の形状に加工する技術です。

転造とは
素材に強い力を加えて盛り上げて成形する金属加工方法(塑性加工)です。
㋐は「転造」です。

記述㋑ですが、ここまでの記述から転造、押出しではないため、「圧延」です。

㋒ですが
転造によるねじの方が、切削に比べて一般的に強度が大きいとされます。金属組織の流れ(ファイバーフロー、鍛流線)が切断されないという点を反映しています。

以上より、正解は 4 です。

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