公務員試験 H28年 国家一般職(高卒 技術) No.37解説

 問 題     

図は公開鍵暗号により情報を送信する様子を示したものである。鍵1 ,鍵2 に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

    鍵1        鍵2
1.A 君の公開鍵   A 君の秘密鍵
2.A 君の公開鍵   B さんの秘密鍵
3.B さんの秘密鍵  A 君の公開鍵
4.B さんの公開鍵  A 君の秘密鍵
5.B さんの公開鍵  B さんの秘密鍵

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

公開鍵暗号方式とは、公開鍵で閉めて(暗号化して)、秘密鍵で開ける(復号する)という方式です。これは基礎知識です。

ある人の公開鍵で暗号化された暗号文は、同じ人の秘密鍵でなければ複合できない、と考えます。公開鍵は、A君のものも B 君のものもネットワーク上にオープンで、手に入れることができます。一方、秘密鍵は本人しか持っていません。

つまり、本問において A 君が使えるのは「A君の公開鍵、A君の秘密鍵、B君の公開鍵」です。B君が使えるのは「A君の公開鍵、B君の公開鍵、B君の秘密鍵」です。これで「A君が B 君の秘密鍵」を使っている選択肢 3 は誤りです。同様に「B君が A 君の秘密鍵」使っている選択肢 1,4 は誤りです。正解は 2 or 5 です。

選択肢 2 ですが、A君の公開鍵で暗号化すると、複合に用いるのは「A君の秘密鍵」です。Bさんの秘密鍵では復号化できません。よって、選択肢 2 は誤りです。

以上より、正解は 5 です。

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