問 題
波に関する次の記述の ㋐,㋑ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。
「防波堤に打ち寄せる海の波は,防波堤のすき間を通った後,その背後にまで回り込んでくる。このように,波がすき間や障害物の背後に回り込む現象を波の ㋐ という。この現象は,すき間や障害物の幅に対して波長が ㋑ ときはほとんど起こらない。」
㋐ ㋑
1.屈折 小さい
2.屈折 大きい
3.回折 小さい
4.回折 大きい
5.干渉 大きい
正解 (3)
解 説
「まわりこむ」のは「回折」です。
「曲がる」のが「屈折」です。
「波が打ち消し合ったり、強めあったりする」のが「干渉」です。㋐は回折です。
回折について、波長が大きいほど顕著です。よく回り込みます。これは次の波が来るまでの間が広いからです。イメージとしては、次の波に急かされることなくゆっくり広がることができるということです。
逆に考えると、波長が小さいほど、直進性が高いといえます。通勤ラッシュ時における細い通路で、人の流れから外れて脇にそれるのが少しずつしかできないというイメージで考えると、雰囲気がつかみやすいかもしれません。㋑は「小さい」です。
以上より、正解は 3 です。
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