公務員試験 H27年 国家専門職(食品衛生監視員) No.1分析化学Ⅰ(1)解説

 問 題     

酸と塩基に関する記述 ①~⑤ について妥当なものには○を妥当でないものには×をそれぞれ記せ。

① pH は溶液中の水素イオン濃度を表す指標でありpH 6とpH 8では水素イオン濃度が100倍異なる。

② 同濃度の酸と塩基の中和反応においてpH 7となる点が中和(当量)点である。

③ 酢酸を水酸化ナトリウム水溶液で中和滴定するときには指示薬としてフェノールフタレインを用いる。

④ 硫酸と水酸化ナトリウムの反応で生じる塩の水溶液は酸性である。

⑤ リン酸と水酸化ナトリウムの反応で生じる塩は二種類存在する。

 

 

 

 

 

 解 説     

①は、正しい記述です。
pH = -log10[H+]です。水素イオン濃度が 10 倍違うと pH が 1 異なります。

②ですが
「強」酸と「弱」塩基や「弱」酸と「強」塩基の中和反応などであれば、できた塩の加水分解により、中和点において pH=7 になるとは限りません。

③は、正しい記述です。

④ですが
強酸と強塩基の反応なので、中性です。

⑤ですが
NaH
2PO3,Na2HPO3,Na3PO3 の 3 種類が考えられます。

以上より、①◯、②☓、③◯、④☓、⑤☓ です。

コメント