問 題
野菜の種類と作型に関する記述として最も妥当なのはどれか。
1. メロンは南アメリカ原産であり作型の分化により周年生産が可能となっている。特に温室メロンは品質の優れた同一品種を使って周年生産されている。
2. トマトは豊富な日照を必要とし温暖な気候を好むが我が国の平坦暖地の盛夏は生育適温を超えている。トマトの促成栽培はビニルハウスなどの施設を用い保温及び加温する作型である。
3. キャベツは一定期間以上の低温に遭うと花芽分化する種子春化型植物であるため春播き秋どり作型では高い晩抽性が不可欠である。
4. ホウレンソウの秋播き栽培では、短日による抽だいを防ぐため丸種子・丸葉の特徴を持つ東洋種の品種が用いられる。
5. ニンジンはキク科の二年生草本である。低温性の作物であり積雪のない寒冷地での冬播きトンネル栽培が盛んである。
解 説
作型(さくがた)とは、自然条件とは異なる時期に栽培を行おうとする時に設定される様々な条件・技術の組み合わせのことです。
選択肢 1 ですが
メロンの原産は、遺伝子研究によればインドです。よって、選択肢 1 は誤りです。メロンの周年生産は可能です。
選択肢 2 は、妥当な記述です。
選択肢 3 ですが
キャベツは、ある一定の大きさまで育って初めて低温を感じる「緑植物体春化型」の植物の代表例です。よって、選択肢 3 は誤りです。ちなみに、野菜の花茎が伸びて開花してしまう事を『抽台(ちゅうだい)』と呼びます。その抽台が遅いという性質が晩抽性です。
選択肢 4 ですが
ホウレンソウは「長日」で抽だいです。よって、選択肢 4 は誤りです。秋播きで東洋種を用いることは妥当と考えられます。
選択肢 5 ですが
ニンジンは「セリ科」の二年草です。よって、選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 2 です。
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