公務員試験 H27年 国家一般職(農学) No.2解説

 問 題     

次は世界の作物に関する記述であるがA~Eに当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「人類はその誕生以来長い間野生動物の狩猟や木の実などの野生植物の採集によって食料を得てきた。そして今から約A 万年前頃人口増加や気候変化などからより確実に食料を得る必要性が生じ有用植物の栽培を始めたと考えられている。

主な作物の原産地や栽培地の地理的分布をみるとある組合せの作物が地域に固有の方法で栽培され固有の食文化として利用され文化的な複合を形成していることが分かる。そのような文化複合をB という。

中東は作物の栽培化が行われた最も古い中心地の一つで冬に降雨が多い気候を利用した冬作が中心である。代表的なものはムギ類、C などである。インドやアフリカ大陸のサバンナ地帯では作物栽培を雨季に頼ることが多く夏作が中心である。代表的なものは比較的乾燥に強いD などの雑穀とマメ類である。中央アメリカや南アメリカなどではE などのマメ類のほかジャガイモなどの中高地における根菜類が特徴的である。」

/ABCDE
1.1フードシステムエンドウモロコシソラマメ
2.1農耕文化エンドウモロコシインゲンマメ
3.10フードシステムエンドウトウモロコシソラマメ
4.10農耕文化ササゲモロコシインゲンマメ
5.10農耕文化ササゲトウモロコシインゲンマメ

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

記述 A,B ですが
狩猟採集から、、、という文脈から、約 「1」 万年前に始まった「農耕文化」と考えラ得れます。ちなみに「フードシステム」とは、食品の生産から流通・消費までの一連の領域・産業の相互関係を一つの体系として捉える概念のことです。

以上より、正解は 2 です。

コメント