公務員試験 H27年 国家一般職(化学) No.20解説

 問 題     

NaCl、HCl 及び CH3COONa の無限希釈のモル伝導度が表のとおりであるとき、酢酸の無限希釈のモル伝導度はいくらか。ただし、イオン独立移動の法則が成り立つものとする。

1.2.09 × 10-2S・m2・mol-1
2.3.10 × 10-2S・m2・mol-1
3.3.91 × 10-2S・m2・mol-1
4.4.62 × 10-2S・m2・mol-1
5.6.44 × 10-2S・m2・mol-1

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

無限希釈した時の、NaCl のモル伝導度 というのは、Na+の伝導度と Clの伝導度の和 です。同様に、HCl は、H+ の伝導度とClの伝導度の和、CH3COONa は Na+ と CH3COO の伝導度の和です。

そして、求めたいのは酢酸 CH3COOH のモル伝導度なので「H+の伝導度とCH3COO の伝導度の和」 を求めてみよう という問です。「H+ + CH3COO 」が残るように、うまく並べて足すと以下のようになります。※モル伝導度の「×10-3」は共通なので略します。

42.62+9.1 -12.65 = 39.07 です。

以上より、選択肢 3 が正解です。

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