公務員試験 H27年 国家一般職(教養) No.29解説

 問 題     

近年の日本ブランド戦略に関する記述A~Dのうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。

A:平成24年にクールジャパン推進会議が発足し平成32(2020)年に開催される夏季オリンピック・パラリンピック開催都市として東京を推薦すること等が決定された。翌年東京が開催地に決定されたことを受けスポーツ振興法が新たに制定され同年内閣府にスポーツ庁が設置された。

B:平成25年に「観光立国実現に向けたアクション・プログラム」が決定されて以降クールジャパンと一体となった日本ブランドの発信や外国人旅行者に対する消費税免税制度の拡充等の施策が進められている。年間の訪日外国人旅行者数が平成25年には初めて1,000万人に達し平成26年にはそれを上回った。

C:富岡製糸場に続き平成25年に富士山が国連教育科学文化機関(UNESCO)の世界自然遺産として登録された。平成26年末現在我が国にはアジア諸国では最も多い34の世界遺産があるがより多くの観光資源を国内外に積極的に広報するため和食について平成27年中の世界文化遺産への登録を目指している。

D:アニメや漫画などの日本文化はフランスで開催される Japan Expo等を通じて海外での認知度が高まっている。政府は平成25年にクールジャパン関連企業の海外展開を支援する官民ファンドを発足させるなど民間主導による海外への積極的な文化発信を支援する姿勢を打ち出している。

1. A C
2. A D
3. B C
4. B D
5. C D

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

記述 A ですが、スポーツ振興法が「全面改正」されて「スポーツ基本法」が成立しました。また、「文部科学省」の外局としてスポーツ庁が設置されました。よって、記述 A は誤りです。

記述 B は、妥当な記述です。

記述 C ですが、富士山は世界「文化」遺産として登録されました。自然遺産ではありません。世界遺産は本解説記述時点で 22 登録されています。34 は少し多いです。また、和食については、無形文化遺産として登録済です。よって、記述C は誤りです。

記述 D は、妥当な記述です。

以上より、正解は B,D なので、選択肢 4 です。

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