公務員試験 H27年 国家一般職(電気・電子・情報) No.32解説

 問 題     

0 と1で構成される7ビットの記号列 (a7,a6,a5,a4,a3,a2,a1)があり、a7 ~ a1 の1の個数が奇数のときは a0 = 1、偶数のときは、a0 = 0 を新たなビットとして末尾に付け加え8ビットの記号列 (a7,a6,a5,a4,a3,a2,a1,a0) を構成する。この8ビットの記号列を伝送したときの誤りの検出訂正に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1. 1ビットの誤りが発生した場合誤りの検出及び訂正はできない。
2. 1ビットの誤りが発生した場合誤りの検出はできるが訂正はできない。
3. 1ビットの誤りが発生した場合誤りの検出及び訂正ができる。
4. 2ビットの誤りが発生した場合誤りの検出はできるが訂正はできない。
5. 2ビットの誤りが発生した場合誤りの検出及び訂正ができる。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

ビットを伝送した場合、「誤り」とは「もともと0だった所が1として送られる」 もしくは 「もともと1だった所が0として送られる」ということです。

例として、0000001 という7ビットの記号列を考えます。この記号列の場合、1の個数が1個、つまり奇数です。よって、1を末尾に付け加えた、「00000011」 が伝送されます。

1ビットの誤りが発生した場合、末尾以外であれば「末尾が1なのに、末尾を除いた1の個数が偶数」となるので、誤りがわかります。一方、末尾に誤りが発生した場合「末尾が0なのに、末尾を除いた1の個数が奇数」となるので、誤りがわかります。

先の例のように、「末尾の数値と末尾を除いた1の個数」に注目すれば、1ビットの誤りは検出できます。(誤ったんだということはわかる、という意味。)「どこが誤ったか」はわからないから「訂正」はできません。ちなみに、2ビットの誤りが発生すると、1の個数の偶数・奇数が変わらないため、誤りの検出もできません。

以上より、正解は 2 です。

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