公務員試験 H26年 国家専門職(食品衛生監視員) No.6食品衛生学Ⅰ(2)解説

 問 題     

食中毒に関する記述 ①~⑤ について妥当なものには ○ を、妥当でないものには × をそれぞれ記せ。

① 食中毒予防の三原則は食中毒菌を「付けない、増やさない、殺す」である。

② 腸炎ビブリオは食塩が存在しない環境では生育しにくいため真水での洗浄が効果的である。

③ ボツリヌス菌は嫌気状態では増殖しない。

④ pH 5.0以下では一般に微生物は増殖せず細菌芽胞も発育しないため食品の保存性が高まる。

⑤ 未熟なウメ(青梅)にはアミグダリンという青酸配糖体が含まれ青酸を発生することがある。

 

 

 

 

 

 解 説     

①は、正しい記述です。
最後の「殺す」は「やっつける」とやわらかい表現になっていることも多いです。

②は、正しい記述です。

③ですが
ボツリヌス菌は、偏性嫌気性菌です。嫌気状態で増殖します。ちなみにグラム陽性の桿菌です。

④ですが
pH5.0 以下でも増殖する微生物はおり、一般に増殖しないという記述は明らかに誤りと考えられます。また、芽胞が発育しない、ということもありません。

⑤は、正しい記述です。

以上より、①◯、②◯、③☓、④☓、⑤◯です。

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