公務員試験 H26年 国家一般職(農学) No.37解説

 問 題     

我が国における家畜の飼育形態と施設・設備に関する記述A~Dのうちから妥当なもののみを挙げているのはどれか。

A. 鶏舎には平面飼育式鶏舎と立体飼育式鶏舎があり前者は主に採卵鶏の後者は主にブロイラーの飼育に用いられている。立体飼育に適した給餌装置には皿型給餌器があり平面飼育に適した給餌装置には自走式配餌車がある。

B. 肥育豚舎として寝所と排ふん場所を区別したデンマーク式豚舎が多く取り入れられてきたが飼育規模が大きくなるにつれて減少しすのこ床式豚舎が多くなった。すのこ床式豚舎ではすのこ下のピットに落ちたふんをスクレーパなどで搬出でき省力的である。

C. 肥育牛の牛舎にはけい留式牛舎や追い込み式牛舎がある。前者は多数の牛を収容することができ飼料給与やふん尿の搬出作業にも便利であることから肥育牛舎として最も多用されている。一方後者はスタンチョン式とも呼ばれ広い放牧地がある場合に用いられている。

D. 乳牛の牛舎はつなぎ飼い方式のストール牛舎と群飼育方式のフリーストール牛舎に大別される。両者を比較すると前者は搾乳や飼料給与に労力がかかるが後者はミルキングパーラや飼槽にウシが自ら移動するため省力的である。

1. A B
2. A C
3. A D
4. B C
5. B D

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

記述 A ですが
採卵用は立体(ケージ)、肉用のブロイラーは平面が主に用いられています。また、皿型給餌器は平面に適しています。よって、記述 A は誤りです。

記述 B は、妥当な記述です。

記述 C ですが
「スタンチョン」は「係留具」です。よって、スタンチョン式とは、けい留式のことです。

記述 D は、妥当な記述です。

以上より、妥当な記述は B,D です。正解は 5 です。

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