公務員試験 H26年 国家一般職(農学) No.26解説

 問 題     

次は植物の病原体や病害に関する記述であるがA~Dに当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「植物の病原微生物には菌類(糸状菌) 、細菌、ウイルスなどがあるが、我が国で報告されている植物の病気の約8割は菌類病が占める。

このうち細菌はA に属し一般的に直径が0.6~3.5μm の最小の単細胞生物である。細菌はグラム染色によって陰性菌と陽性菌に分類できる。両者の間には細胞壁の構造に基本的な違いがある。細胞壁とその内側にある細胞膜との間隙をB と呼び酵素活性の中心となっている。

世界で最初に発見されたウイルスはC である。我が国に発生するイネのウイルス病にはイネ萎縮病のほか数種あるがイネのウイルス病の多くはD によって永続的に媒介される。」

/ABCD
1.原核生物ペプチドグリカンタバコモザイクウイルスウンカ、ヨコバイ類
2.原核生物ペプチドグリカンイネ矮化ウイルスダニ類
3.原核生物ペリプラズムタバコモザイクウイルスウンカ、ヨコバイ類
4.真核生物ペプチドグリカンタバコモザイクウイルスウンカ、ヨコバイ類
5.真核生物ペリプラズムイネ矮化ウイルスダニ類

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

原核生物とは、核膜をもたない生物です。単細胞生物です。細菌は、原核生物に分類されます。細胞壁と細胞膜の間隙はペリプラズムと呼ばれます。ちなみに、世界最初のウイルス → タバコモザイクウイルスは、ぜひ覚えておきましょう。

以上より、正解は 3 です。

コメント