公務員試験 H26年 国家一般職(農学) No.15解説

 問 題     

我が国における葉菜類の栽培方法に関する記述A~Dのうちから妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

A. キャベツハクサイレタスなどの葉菜類の栽培ではセルと呼ばれる小型ポットが連結したセルトレイで育苗したセル成型苗が普及している。

B. マルチングで用いられる白黒タイプのフィルムは白色を上面にすると低温期の地温上昇効果が高い。一方紙マルチは自然分解性で処分の手間が省けるが地温の上昇抑制効果は低い。

C. べたがけ栽培は不織布寒冷紗塩ビフィルムなどの被覆資材を直接被覆して保温や湿度・土壌水分の調節を行うものであり高温期を除いて行われる。

D. 小型のトンネル状の被覆施設を利用するトンネル栽培の主な目的は一般に保温に基づく生育促進による作型の前進化にあるがこのほかにも抽だい防止雨よけ遮光病害虫防除などを主な目的とする場合がある。

1. B
2. A B
3. A D
4. B C
5. C D

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

記述 A は、妥当な記述です。

記述 B ですが
白が上ならよく反射なので、地温「抑制」です。また、紙マルチは地温抑制効果があります。記述 B は妥当ではありません。

記述 C ですが
高温期のべたがけは内部の気温上昇を抑制します。「高温期を除いて行われる」というのは妥当ではありません。

記述 D は、妥当な記述です。

以上より、正解は 3 です。

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