公務員試験 H26年 国家一般職(教養) No.26解説

 問 題     

表はある国をA地域とB地域に分けそれぞれの総人口及び特定の年齢層が総人口に占める割合の推移を示したものである。これからいえることとして最も妥当なのはどれか。

  1. 1960年~2010年の間でA地域の65歳以上の人口の割合が一貫して上昇しているのはB地域から65歳以上の人口が流入していることによるものである。
  2. 1960年~2010年の間でB地域の総人口の増加率はA地域のそれの5倍に満たない。
  3. この国全体において1960年~2010年の間で65歳以上の人口は10倍以上増加した。
  4. この国全体において1980年の15歳未満の人口及び65歳以上の人口の合計の割合は45% を超えている。
  5. B地域において1970年の15歳未満の人口及び65歳以上の人口の合計は1995年のそれより多い。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

選択肢 1 ですが、人口増加の理由はこの表からは読み取れません。もしかしたら、外国人が流入し続けてきたかもしれないです。よって、明らかに誤りです。

選択肢 2 ですが、「増加率」という点に注意が必要です。 A 地域の総人口は 811 → 1312 なので、人口が大体 1.6 倍になっています。つまり、大体 60% 程度の増加率です。この 5 倍は 300% 程度の増加率です。

一方、 B 地域の総人口は 1721 → 7994 で、人口は5倍弱になっています。従って、増加率は大体 400% 弱です。明らかに 5 倍を超えています。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 は、正しい記述です。1960年:「811 の 7.9% + 1721 の 3.9%」→2010年:「1312 の 25.7% + 7994 の 14.7%」を比べると、 Aの総人口が1.6倍 で、割合は 3倍強なので、こっちが5倍程度になっています。

Bの総人口が 5倍弱で、割合が 3倍強なので、こちらが 15 倍程度になっています。もともと B の方が多いので、合わせれば 10 倍以上になっているとわかります。

選択肢 4 ですが、1980 年 の A 地域において、 15 歳未満と 65 歳以上の人口を合わせると 33.1 % です。そして、 B 地域において、 15 歳未満と 65 歳以上の人口を合わせると 40.6% です。

両地域共に 45% 未満なので、国全体においても 45 % を超えていないのは明らかです。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが、1970 年の B 地域に注目すれば、 総人口は 2690 です。そして、15 歳未満と 65 歳以上の人口を合わせると 45.3% です。一方、1995 年ですが、総人口は 6383 です。そして、 15 歳未満と 65 歳以上を合わせると 34% です。

つまり、2690 の 45.3% と 6383 の 34% の比較です。明らかに 6383 の 34% の方が多いです。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 3 です。

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