問 題
伝熱と結露に関する記述㋐ ㋑ ㋒のうち、妥当なもののみを全て選び出しているのはどれか。
㋐ 快適な室温を保つためには、熱伝導率の大きい断熱材を用い、建築物各部の熱貫流量をできるだけ大きくする。
㋑ 熱容量が大きい材料は、温めるのに多くの熱量を必要とし、また、冷めるのに時間がかかる。
㋒ 建築物の室内各部に表面結露を生じないようにするためには、壁や天井などの室内側の表面温度が露点温度以下となるようにすることが必要である。
1. ㋐
2. ㋐ ㋒
3. ㋑
4. ㋑ ㋒
5. ㋒
正解 (3)
解 説
㋐ですが
熱伝導率が大きいと、外と内の気温差がある時、どんどん熱が高い方から低い方へと伝わっていきます。従って「室温を保つ」ことは難しいと考えられます。よって、㋐は誤りです。
㋑は妥当な記述です。
熱容量は比熱とも呼ばれます。1℃上げるのに必要な熱量と考えればよいです。
㋒ですが
露点とは、大気中の水蒸気(気体)が液体になる温度のことです。よって室内側の表面温度が露点以下になると、室内側の大気中の水蒸気が水滴となるため、表面結露が生じます。よって、㋒は誤りです。
以上より、妥当な記述は㋑です。正解は 3 です。
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