問 題
土の粒度に関する記述 ㋐~㋓ のうち、妥当なもののみを選び出しているのはどれか。ただし粒径加積曲線において通過質量百分率が 10 %のときの粒径を D10[mm]、通過質量百分率が 60% のときの粒径を D60[mm] と表し、Uc = D60/D10 を均等係数という。
㋐ 土の粒度試験において、粗粒分に対してはふるい分析を細粒分に対しては沈降分析を用いる。
㋑ 均等係数が小さいほど広範囲の粒径の粒子を含み粒度がよいことを表す。
㋒ 均一の粒径のみからなる土において均等係数は1となる。
㋓ 粒径にばらつきがない土ほど、D10 は小さくなるので均等係数は大きくなる。
1. ㋐ ㋑
2. ㋐ ㋒
3. ㋑ ㋒
4. ㋑ ㋓
5. ㋒ ㋓
解 説
粒度とは、土粒子の粒径の分布を示したものです。
粒径加積曲線とは、横軸に粒径、縦軸に通過質量百分率をとった曲線です。曲線の傾きがなだらかであれば、粒度の良い土です。
土は大きく粒径 75μm を境として「粗粒」と「細粒」に分類されます。
粗粒はさらに、礫 と 砂 に分類されます。
細粒はさらに 粘土 シルト に分類されます。
径の小さい方から並べると
『粘土→シルト |75 μ の壁|砂→礫』です。
記述㋐は妥当な記述です。
あらい粒子はふるいで、細かい粒子は沈降させて分析するということです。
記述㋑ですが
均等係数が小さいとは D10 と D60 が近いということです。曲線でいうと急といえます。よって粒度がよくないといえます。
記述㋒は妥当な記述です。
曲線は、ある一点で真上に立ち上がる形となると考えられます。そのため D10 と D60 が一致します。よって、均等係数は 1 です。
記述㋓ですが
粒径のばらつきがあり、小さい粒径側に偏っている方が D10 は小さくなると考えられます。よって、記述㋓は誤りです。
以上より、正解は 2 です。
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