H26年 国家一般職(高卒 技術) No.66 土木基礎力学 解説

 問 題     

図のような断面の水路 A B における径深 RA、RB と平均流速 vA,vB の大小関係として最も妥当なのはどれか。ただし水路 A と B は両方とも同じ流量の水が流れているものとする。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

流積(水路断面において流水の占める面積)A、潤辺(水路断面において水が接する長さ)S を用いて、径深 R は、R = A/S です。径深は、水理学的平均水深とも呼ばれます。

水路 A の流積は 半径 a の半円なので πa2/2 です。径深は 半径 a の半円の円周なので πa です。
水路 B の流積は 一辺 a の正方形+辺の長さが a,a/3 の長方形 なので 4a2/3 です。径深は 4a です。
従って RA = a/2、RB = a/3 です。RA > RB となります。

平均流速については、「流量が同じ」とあるので、流量が関係する基本知識である 「Q = Av」 を思い出します。
Q = (πa2/2) × vA です。
また、水路 B に注目すれば Q = (4a2/3) × vB です。
π≒3.14 なので π/2 > 4/3 です。すると Q が同じなので vA < vB とわかります。

以上より、正解は 3 です。

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