公務員試験 H24年 国家一般職(土木) No.39解説

 問 題     

我が国の水環境に関する記述ア~ウの正誤の組合せとして最も妥当なものはどれか。

ア 化学的酸素要求量(COD)は水中に溶存する有機物の量に関する指標であり、国が定める河川の水質汚濁に関わる環境基準の基準値として示されている。

イ 公共用水域の水質汚濁に係る環境基準は、人の健康の保護に関する基準及び生活環境の保全に関する基準からなる。

ウ アオコとは湖沼などの閉鎖性水域の富栄養化により藍藻類が異常に増殖し、水面が青色の粉を散りばめたように変色する現象であるが、景観の悪化による観光産業への影響がある以外は生態系等への影響はないとされている。

  • ア   イ   ウ
  1. 正   正   誤
  2. 正   誤   正
  3. 誤   正   正
  4. 誤   正   誤
  5. 誤   誤   誤

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

記述ア ですが、河川では BOD、湖沼では COD を用います。使い分けは閉鎖性かどうかと考えるとよいです。「COD」と「河川」の組合せになっているので誤りです。

記述イ は、正しい記述です。具体的には、人の健康の保護に関してはたとえばカドミウムについて基準値が設定されています。生活環境の保全に関して例えば河川でBODなどについて基準値が設定されています。

記述ウですがアオコの説明は正しいのですが「生態系等への影響はないとされている」という部分が明らかに誤りです。溶存酸素が消費されることにより魚類の死滅などの影響があります。

以上より、誤、正、誤です。

正解は 4 です。

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