公務員試験 H24年 国家一般職(土木) No.36解説

 問 題     

我が国の鉄道に関する記述ア~ウの正誤の組合せとして最も妥当なものはどれか。

ただし、本問では路面電車等の軌道及び新幹線は含まない。

ア:全ての鉄道駅について平成 32 年までに段差の解消、視覚障害者の転落を防止するための設備の整備等の移動等円滑化を実施することとされている。

イ:鉄道の新設に際しては、通常住民の生活が考えられない地域においても列車の走行に伴い発生する著しい騒音の防止に努めなければならない。

ウ:鉄道における直線での建築限界は車両の走行に伴って生ずる動揺等を考慮して定めなければならない。

  • ア   イ   ウ
  1. 正   正   正
  2. 正   誤   正
  3. 誤   正   誤
  4. 誤   誤   正
  5. 誤   誤   誤

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

知識ではなく常識的判断で考えるとよいです。

記述 ア ですが「全ての」とあるのでむりだろうと考えられます。よって、ア は誤りです。いわゆる「バリアフリー法」において「原則全ての」鉄道駅に対して・・・とあります。

記述 イ ですが、人がいない所で騒音防止に努める必要はないと考えられます。よって、イ は誤りです。

記述 ウ ですが、動揺を考慮しないで建築限界が定められるとすれば、揺れで転倒するような建築になる可能性があり危険です。現実的ではありません。

また、走行中にがたがた揺れ続ける非常に乗り心地の悪い建築になりえます。よって、ウは正解と考えられます。

以上より、誤、誤、正です。

正解は 4 です。

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