公務員試験 H24年 国家一般職(土木) No.21解説

 問 題     

図のように、静定トラスの節点 C,D,E に鉛直集中荷重が作用しているとき、斜材 AF に作用する圧縮力の大きさはおよそいくらか。ただし、部材の自重は無視する。

  1. 4.0 kN
  2. 5.0 kN
  3. 5.7 kN
  4. 7.1 kN
  5. 8.0 kN

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

【1:支点反力を求める】

反力をまず求めます。A点における垂直抗力を HA↑、B点における垂直抗力を HB↑ とします。

縦方向の力に注目するとHA + HB = 4+4+4 です。HA + HB = 12 です。

また、例えば、C 点周りのモーメントに注目します。(どこに注目しても OK です。)

3×HA + 15×HB = 6×4 + 12×4
3HA + 15HB = 72 です。

連立させて解くと
HA = 9,HB = 3 とわかります。

【2:軸力を求めていく】

各点に注目して節点法で軸力を求めていきます。まず、節点に2つしか軸材のないC から順に考えます。

次にC の上の点に注目します。さきほどC点について解いた結果から下向きに 4.0 kN がわかっています。

斜材の軸力に注目し、斜めの力を縦と横に分解して考えます。

下図のように1,2の順に斜材の力がわかり、2から3の力がわかります。

次に、A の上に注目します。C の真上の点について求めた結果から、左向きに 4.0 kN がわかっています。

最後に A 点に注目します。

軸力 AF は、縦 5 横 5 の合力より、5√2 です。√2 ≒ 1.41 なので、約 7.1 kN です。

以上より、正解は 4 です。

参考

一気に力を書き込んだ図。AF以外の斜材については、同じ力は省略。

赤い力が求める軸力

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