問 題
図のように軽い滑車を用いて、釣合いを保ちながら質量 20kg の小物体を鉛直上向きに 1.0 m 引き上げたとき糸を引く力 F の大きさ及び F がした仕事の組合せとして最も妥当なのはどれか。
ただし重力加速度は 10m/s2 とし滑車と糸との摩擦は無視できるものとする。
- F の大きさ F がした仕事
- 25N 50J
- 25N 200J
- 50N 50J
- 50N 200J
- 100N 200J
正解 (4)
解 説
滑車の基本知識として「地面や天井とつながっていれば定滑車」、「一本の糸にはたらく力の大きさはすべて等しい」、「動滑車は、ひもをひいた長さの半分しか動かない」
です。また、仕事は「力×距離」で求めます。ひもに働く力を、順々に考えると以下の図のようになります。
20kg の物体に働く下向きの力は重力加速度を g とすれば 20g です。つまり、200 N です。 図より200 N を 4F で引き上げているので F = 50 N です。
物体を 1m 引き上げたのであれば動滑車 2 個がつながっているのでひもは 4m 引いたはずです。50 × 4 = 200 が、F がした仕事となります。※ 滑車を使おうが何をしようが仕事は変わりません。
ちなみに、「20 kg = 200 N の力で 1m 動かしたのだから200 × 1 = 200」 と求めてもOKです。
以上より、糸を引く力 F = 50N、F がした仕事 = 200 J です。正解は 4 です。
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