総評
・分析化学:クリスチャン分析化学推奨。Ⅰ基礎編が特にいい!
・食品科学:これという本と出会えない・・・。出会った時に追記します!
・微生物学:第6版 薬科微生物学
・毒性学、公衆衛生学、食品衛生学:衛生薬学(改訂第3版): 基礎・予防・臨床 食品科学もある程度カバーしています。おすすめ!
・補足:食品衛生学について、演習用として、よくわかる 食品有害微生物問題集 は記述問題の解答例が豊富で有用!
書籍のレビュー
クリスチャン分析化学 Ⅰ・Ⅱ
圧倒的におすすめ!
食品衛生監視員の試験における分析化学は、「分析化学の本当に基礎的かつ重要な部分についての理解が問われる問題」と、「機器分析の理論的背景寄りの問題」に大きく2分されている印象です。
前者については、いわゆる参考書や問題集だけではどうしても個別の問題についての知識が断片的にしか得られず、理解が深まらない部分です。そこでこの本で該当する分野について読んでみると非常にわかりやすく理解が深まったため、おすすめです。
後者については、Ⅱ機器分析編があるとすごく頼りになるのですが、こちらは過剰かもしれません。
- 重要基礎部分の理解が深まる
- 計算問題も豊富にカバー
- 機器分析編はなくてもいいかも
第6版 薬科微生物学
微生物分野が1冊でコンパクトにまとまっている本として推奨。自分の好きな微生物学の本が既に手元にあるのであれば不要です。
- コンパクトに広い範囲を網羅
- 特になし
衛生薬学 基礎・予防・臨床
衛生薬学の範囲は膨大です。栄養学、食品衛生学、公衆衛生学、疫学、環境科学、病原微生物学、毒性学等を含みます。
様々な本がありますが、食品衛生監視員 no4 ~ 6 の範囲となる「毒性学、公衆衛生学、食品衛生学」に関して、この一冊を推奨します。コンパクトである点と、十分な情報量を兼ね備えていて非常に使い勝手がいいです。
重要項目が太字で色も付いており、大量の情報から必要な情報がすぐに見つかります。さらに網羅性が高く、関連事項を目にして「あれって何だったっけ?」と思った時に、重要用語を鍵として教科書該当部分付近について少しずつ読み進めると、どんどん知識が確かなものに固まります。
公務員衛生職に興味がある人にも推奨の一冊です!
- 網羅性
- 見やすい、わかりやすい
- 公務員衛生職受験にも役立つ
- なし
よくわかる 食品有害微生物問題集
No6 食品衛生学について、特に記述問題ほぼこれでカバーできます。
- 記述問題の網羅性
- 解説例がわかりやすい
- なし