総評
・初級中級土木職員 公務員採用試験問題と解説 で、十分専門足切りクリアできる!コスパ最高。特に時間がない受験生は一読の価値ありです。
・構造力学について、試験まで時間がないなら 5日でわかる構造力学 で1点を確実にプラスすると効率がよい。じっくり勉強できるならズバッと解ける!建築構造力学問題集220 がわかりやすい。
・マンガでわかる土質力学は、本当にわかりやすく、記述レベルまでほぼ完璧に対応。マンガでわかるシリーズはかなり当たり外れが激しい印象ですが、土質力学は最高に当たりだと思います。
書籍のレビュー
初級中級土木職員 公務員採用試験問題と解説
国家一般職及び地方公務員試験の土木区分受験者がまず手をつけるとよいのではないでしょうか。非常に基礎的な内容から、頻出問題レベルまで含まれています。初めの方だけ見て簡単すぎると感じる人も多いかもしれませんが、全問解説できるレベルになれば足切りクリアはまず間違いない参考書です。この参考書をベースに得意な科目を伸ばしていくというのがおすすめです。
- 非常に基礎的内容からカバー。1冊目に最高!
- 足切りクリアの内容が身につく
- コンパクト
- なし
公務員試験技術系<最新>過去問 土木
地方公務員の再現問題に加え、記述問題まで、最新の過去問+解説が網羅されており、1を進めつつ並行して志望区分の勉強に用いるのがおすすめです。
- 地方公務員 再現問題がある。
- 記述問題も解答例がついている。
- 志望が決まらず全部やると過剰になっちゃう。
土木職公務員試験専門問題と解答 シリーズ
いわゆる米田本と言われているシリーズです。参考書として、勉強がはかどらない科目について手元に置いて、躓いた問題があった時に読むという使い方がおすすめです。いきなりこれを全て解こうとすると効率が悪いという印象です。
一般職(土木) no31~40 対策として、このシリーズの「選択科目編」が必要十分な内容です。とはいえ科目が広く浅くという特性上、量が多い割にコスパは少しよくない印象です。より優先すべきは、冒頭で紹介した「初級中級土木職員 公務員採用試験問題と解説」の4~7章です。その知識拡充のために「選択科目編」を活用するという使い方が推奨使用方法です。
- 詳しい
- メインにすると過剰
二級建築士受験 5日でわかる構造力学
一般職(土木) no21~24 対策として、この本の断面二次モーメントまで解けると1/4 点はほぼ確実に取れるようになります。(5日でわかるうちの 1,2,4 日目)。さらに、それをふまえて 3 日目のトラスを学べば、トラスが出た時にほぼ間違いなく解ける力がつきます。構造力学部分で、まず1点を確実に取れるようになるためにおすすめです!
- 得点力を上げることができる
- 1日区切りで構成がわかりやすい。
- わかりやすい基礎からの解説本というものではない。
ズバッと解ける!建築構造力学問題集220
『基本問題→基本問題に必要な基礎知識に関する詳しい解説→実力 UP 問題』という、とてもわかりやすい流れが、1項目ずつ見開き2ページまとまっています。構造力学についてじっくり力をつけるためにとても有用な参考書と感じました。
注意点としては、二級建築士試験、一級建築士試験にも対応している本であるため、全てを解くと公務員試験土木の対策としては多少やりすぎです。必要な部分を取捨選択して使用するとよいです。
- 基本問題を題材とした基礎知識の詳しい解説がわかりやすい!
- 構造力学の力がじっくりつく
- 全て解くのはやりすぎのため、取捨選択が必要
絵とき 水理学
一般職(土木) no25~27対策として「初級中級土木職員 公務員採用試験問題と解説」の2章部分で、ある程度得点力はつきます。
その後「マニングの公式」、「比エネルギー」などについて理解しづらい点について この本の該当箇所を参考にして自分なりに理解を深めると、水理学分野について、高い実力がつくと思います。
- 重要概念について詳しい理解ができる
- 鍵となる図や絵があってわかりやすい
- 特になし。
マンガでわかる土質力学
一般職(土木) no28~30 対策として、土質力学はまずこの本に目を通すのがおすすめです。
「初級中級土木職員 公務員採用試験問題と解説」と、この本のまんが以外の部分までしっかりと追うことで、東京都や特別区の記述レベルまで対応が可能です。このマンガを通じて「土質の目」を得ることができます。「土質の目」という視点をしっかり得てから問題演習に取り組むと、実力向上が速い印象です。
- わかりやすく、深い実力まで導かれる
- 初学者から記述レベルまでカバー
- マンガ部分だけでなく、補足文字部分も読む必要あり