問 題
木材に関する記述㋐ ㋑ ㋒のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。
㋐ 木材は一般に繊維飽和点以下に乾燥すると含水率が小さいほど強度が低下する。
㋑ 心材と辺材を比べると、辺材の方が乾燥収縮の割合が大きい。
㋒ 乾燥収縮の比率は、年輪の接線方向、半径方向、繊維方向(幹軸方向)によって異なり、年輪の接線方向が最も大きく、繊維方向が最も小さい。
1. ㋐
2. ㋐ ㋑
3. ㋑
4. ㋑ ㋒
5. ㋒
正解 (4)
解 説
㋐ですが
木材中の水分は大きく2種類あります。自由水と結合水です。乾燥していって、繊維飽和点まで失われるのは自由水です。この段階では強度に変化はありません。繊維飽和点以下に乾燥すると、結合水が失われます。その結果、収縮し、強度は大きくなります。よって、㋐は誤りです。
㋑、㋒は妥当な記述です。
心材の方が、既に死んでいる細胞なので既にカサカサ→そんなに乾燥収縮しない、と考えると思い出しやすいです。
乾燥収縮の比率が「接線→半径→繊維方向(天地方向)」という順番は特徴的なポイントなので、ぜひ覚えましょう。
以上より、正解は 4 です。
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