公務員試験 H26年 国家一般職(化学) No.19解説

 問 題     

水にドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを溶解すると、水溶液の表面張力はその濃度によって変化する。縦軸に水溶液の表面張力を、横軸にドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム濃度の対数値をとったグラフの概形として、最も妥当なのはどれか。

 

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムという名前から、代表的界面活性剤と読み取ります。合成洗剤に用いられます。ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムのような「界面活性剤の添加」により、「表面張力は低下」します。界面活性剤の濃度が高まるにつれて表面張力が増加している、選択肢 1,2 は明らかに誤りです。

そして、界面(水の表面)が、界面活性剤で覆われると表面張力の低下が止まります。それ以上界面活性剤を添加しても、表面張力は変化しません。ちなみに界面張力は 0 にはなりません。

以上より、正解は 4 です。 

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