問 題
自殖性植物のある遺伝子座について、交配親 P1 の遺伝子型を AA、交配親 P2 の遺伝子型を aa とすると、F1 では全個体が Aa のヘテロ接合体となった。また、F2 では AA:Aa:aa の遺伝子型が 1 : 2 : 1 となった。
自殖を続けたとき、F6 における AA:Aa:aa の比として最も妥当なのはどれか。

正解 (3)
解 説
具体的な数で考えるとわかりやすいです。選択肢の分母の最大値が 128 なので、F2 世代は全部で 128 本いるとします。AA:Aa:aa が 1:2:1なので、AA が 32 本、Aa が 64 本、aa が 32 本です。これらが全て自殖した F3 世代を考えます。
F2 AA からは 全て F3 AA です。F2 aa からも同様に 全て F3 aa です。F2 Aa からは AA:Aa:aa が 1:2:1 です。従って、AA 48 本、Aa 32 本、aa 48 本です。以下のようにまとめられます。

以下同様に
F4、F5、F6 を求めればよいです。
・F4 AA,aa:48 + 8 = 56、Aa:16 なので
AA 56 本、Aa 16 本、Aa 56 本
・F5 AA,aa:56 + 4 = 60、Aa:8 なので
AA 60 本、Aa 8 本、aa 60 本
・F6 AA,aa:60 + 2 = 62 本、Aa:4 本 なので
AA 62 本、Aa 4 本、aa 62 本
従って
F6 AA は 62/128、F6 Aa は 4/128、F6 aa は 62/128 です。
約分すれば
31/64:1/32:31/64 となります。
以上より、正解は 3 です。

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