公務員試験 2020 (R2) 年 国家一般職(農学) No.16 解説

 問 題     

葉菜類の性質に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1.ブロッコリーは、ある程度の大きさになって、一定期間高温にあうと花芽分化し、花らいを収穫する。花らいの形成は短日条件によっても促進される。

2.ホウレンソウは、酸性土壌と低温に強く、ほぼ周年にわたって露地栽培が可能である。短日植物であることから、冬には抽苔に注意する必要がある。

3.キャベツは、葉柄の長い葉を形成せずに葉球を形成し、結球する。冷涼な気候を好み、耐寒性は強いが、秋播き栽培では短日条件に反応して抽苔するため注意が必要である。

4.レタスは、好光性種子で、フィトクロムが遠赤色光によって活性型に変化することで発芽が促進される。一定の大きさになると低温に反応して花芽分化と抽苔を起こす。

5.ハクサイは、種子が吸水して活動を始めた直後から、一定期間低温にあうと、それに反応して花芽分化する。これを種子春化型という。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

選択肢 1 ですが
一定期間「低温」にあうと花芽分化します。選択肢 1 は誤りです。


選択肢 2 ですが
ホウレンソウは長日植物です。選択肢 2 は誤りです。


選択肢 3 ですが
発芽間もない時期は 葉柄の長い葉を形成します。生育がすすむにつれ葉柄が短くなり、結球してきます。選択肢 3 は誤りです。


選択肢 4 ですが
「遠赤色光によって活性型」ではなく「赤色光によって活性型」です。選択肢 4 は誤りです。


選択肢 5 は妥当です。
ハクサイについての記述です。


以上より、正解は 5 です。

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