公務員試験 2020 (R2) 年 国家一般職(農学) No.12 解説

 問 題     

ジャガイモとサツマイモに関する記述 A~D のうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。

A.ジャガイモの原産地は南米のアンデス高原とされる。主茎の地下部の各節からストロンが伸長し、先端部が直径 1 cm 程度の球形になり、その後デンプンを蓄積して肥大し塊茎を形成する。

B.ジャガイモはナス科の作物である。冷涼な気候を好み、霜の害のない 5 ℃ 以上の気温で栽培でき、気温が 30 ℃ を超えると生育が抑制される。我が国では北海道が最大の生産地である。

C.サツマイモはキク科の作物であり、種イモとして 40 g 程度あれば生育や収量に影響がないため、一般に、切断した種イモを植付けて栽培する。

D.サツマイモの貯蔵温度は 30 ℃、湿度は 60 % 程度が良いとされる。この条件で管理することで収穫時などに生じた傷口がコルク層に覆われる。これをハードニングという。


1.A、B
2.A、C
3.B、C
4.B、D
5.C、D

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

記述 A,B は妥当です。
ともにジャガイモについての記述です。


記述 C ですが
サツマイモはヒルガオ科です。キク科ではありません。また、種イモとして 1 個 200 ~ 300g が適当です。種イモを苗床で育苗し定植するのが一般的です。記述 C は誤りです。


記述 D ですが
サツマイモの貯蔵は 13 ℃、湿度 80 ~ 90% が適するとされています。また、貯蔵前の処理として、温度 32 ~ 33 ℃、湿度 90% 以上におくことで収穫時にできた傷がコルク層でおおわれる「キュアリング処理」が行われることがあります。記述 D は誤りです。


以上より、正解は 1 です。

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