問 題
次は、我が国の農業と貿易に関する記述であるが、A~E に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。
我が国では、1955 年に GATT に加盟して以来、農産物の貿易自由化が進められ、1991 年に米国との二国間交渉において A ・オレンジが自由化された。また、1993 年に最終合意に至ったウルグアイ・ラウンドにおいて農産品の輸入制限措置の関税化などが実施された。なお、米は 2018 年現在、関税化されてB 。
ウルグアイ・ラウンドの結果成立した WTO の下、これまで数次にわたる貿易自由化交渉が行われているが、2001 年に開始された C では、2018 年現在、農業についての合意は得られていない。
WTO における世界全体の貿易交渉が進展しない中、物品の関税やサービス貿易の障壁等を削減・撤廃することを目的として特定国・地域の間で締結されるD や、 D の内容に加えて投資ルールや知的財産の保護等も盛り込んだより幅広い経済関係の強化を目指すE の締結が世界的に増加している。

解 説
A ですが
1991 年に米国との二国間交渉で自由化されたのは、オレンジと牛肉です。A は「牛肉」です。正解は 1 ~ 3 です。
B ですが
米は関税化されています。B は「いる」です。正解は 1 or 2 です。
C ですが
2001 年に開始されたのは「ドーハ・ラウンド」です。ちなみに、ケネディ・ラウンドは 1964 年から 1967 年に開催されました。これにより、D は FTA、E は EPA です。FTA と EPA の関係について、EPA は、FTA の要素を含みつつ、より広い知財保護や人的交流拡大なども含めた協定という点を意識して抑えておくとよいです。
以上より、正解は 1 です。

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