公務員試験 2019 (R1) 年 国家一般職 (農学) No.35 解説

 問 題     

我が国の畜産経営に関する記述 A ~ D のうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。なお、データは「平成 30 年版 食料・農業・農村白書」(農林水産省) による。

A.鶏肉の生産量は、平成 19 年度以降増加の傾向にあり、平成 29 年にはブロイラーの飼養戸数が増加に転じた。全国農業地域別のブロイラーの飼養羽数*は、東海が最も多い。

B.全国農業地域別の豚の飼養頭数*は、九州が全国の約 3 割を占めている。バークシャー種は、鹿児島県を中心に飼養されており、「黒豚」と呼ばれている。

C.肉用牛経営に占める繁殖肥育一貫経営の飼養頭数の割合は、この 10 年で上昇している。また、農業協同組合のほか、飼料会社や食品小売業者などが肉用牛の繁殖経営に参入する動きもみられる。

D.JGAP 家畜・畜産物の認証の仕組みは、JGAP 農産物認証の仕組みよりも先に整備された。農産物認証とは異なり農薬の適正管理を問われることはないが、アニマルウェルフェアについて適合が求められる。

* 農林水産省「畜産統計」(平成 30 年 2 月 1 日現在)

1.A、B
2.A、C
3.A、D
4.B、C
5.C、D

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

記述 A ですが
ブロイラーの飼養戸数は緩やかに減少傾向です。また、地域別では九州が最も多いです。東海ではありません。記述 A は誤りです。


記述 B,C は妥当です。


記述 D ですが
2017 年 3 月に JGAP 家畜・畜産物の基準書が公表されました。比較的新しく整備された仕組みです。「JGAP 農産物認証の仕組みよりも先に整備」ではありません。記述 D は誤りです。


以上より、正解は 4 です。

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