問 題
植物の病原菌に関する記述A~Dのうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。
A.菌類は、一般に、カビ、糸状菌、きのこ、酵母と呼称される生物が含まれ、光合成色素を欠き、従属栄養によって生活している。多くは胞子を形成して繁殖する。
B.細菌には、ミトコンドリア、クロロプラスト、小胞体は存在しないが、DNA は核膜内に存在する。増殖は有糸分裂によって行われる。
C.ファイトプラズマは、植物師部局在性で萎黄叢生症状を引き起こす。細胞壁はなく、一般細菌よりも小さな球形又は多形性の菌体である。発見当初はマイコプラズマ様微生物と命名されていた。
D.ウイルスは、極めて微小な細胞構造を持つ病原体であり、電子顕微鏡でなければ観察できない。増殖は生体細胞内のみで行われ、従属栄養の真核生物である。
1.A、B
2.A、C
3.B、C
4.B、D
5.C、D
正解 (2)
解 説
記述 A は妥当です。
菌類についての記述です。
記述 B ですが
細菌には、ミトコンドリア、クロロプラスト (葉緑体)、小胞体だけでなく核膜も存在しません。簡単に観察できるのは染色体とリボソームのみです。また、増殖は細胞分裂によって行われます。「有糸分裂」ではありません。記述 B は誤りです。
記述 C は妥当です。
ファイトプラズマについての記述です。
記述 D ですが
ウイルスは細胞構造を持ちません。また、真核生物でもありません。記述 D は誤りです。
以上より、正解は 2 です。

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