問 題
食用作物のゲノムに関する記述 A ~ D のうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。
A.我が国で栽培されているイネの学名は、Oryza sativa である。ゲノム (染色体基本数) は 12 であり、体細胞には 12 本の染色体がある。白米は、子実の胚乳であり、重複受精によって生じた 2 倍体である。
B.パンコムギの学名は、Hordeum vulgare である。ゲノムは 7 であり、体細胞の染色体は 42 本である。6 組のゲノムを持つ同質倍数体である。
C.ダイズの学名は、Glycine max である。ゲノムは 20 であり、体細胞の染色体は40 本である。子実は、ほとんどの部分が子葉であり、 2 倍体である。
D.サツマイモの学名は、Ipomoea batatas である。栽培種のゲノムは 15、体細胞の染色体は 90 本であり、同質倍数体である。祖先種や近縁野生種では 4 倍体や 2 倍体のものもある。
1.A、B
2.A、C
3.B、C
4.B、D
5.C、D
正解 (5)
解 説
記述 A ですが
イネのゲノムは 12、倍数性が 2x なので、体細胞には 12 × 2 = 24 本の染色体があります。また、重複受精により生じた胚乳は 3 倍体です。記述 A は誤りです。
記述 B ですが
Hordeum vulgare は 「オオムギ」の学名です。パンコムギの学名は Triticum aestivum です。記述 B は誤りです。ちなみに、ゲノム 7、体細胞 42 は妥当です。
記述 C,D は妥当です。
以上より、正解は 5 です。

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