問 題
油料作物に関する記述 A ~ D のうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。
A.ナタネは、アブラナ科で、在来ナタネ (和種) と明治時代に導入された西洋ナタネ (洋種) がある。我が国での収穫量は、鹿児島県が最も多い。全国で栽培可能であり、一般に春播きで栽培される。
B.ヒマワリは、キク科の 1 年生作物で、主な生産国はウクライナ、ロシアである。ヒマワリ油は登熟期の気温で脂肪酸組成が変動し、低温ではリノール酸が、高温ではオレイン酸が多くなる。
C.ゴマは、ゴマ科の 1 年生作物である。白ゴマは含油率が 50 ~ 55 % と高いため主に搾油用に、黒ゴマは大粒で収量が多いが含油率が低いため主に料理用に用いられている。
D.エゴマは、ゴマ科の 1 年生作物であり、アジアが原産地と考えられている。油にはエルシン酸が多く含まれる。エゴマの土壌適応性は広いが、壌土や砂壌土などの水はけの良い土が望ましい。
1.A、B
2.A、D
3.B、C
4.B、D
5.C、D
解 説
記述 A ですが
前半部分は妥当です。ナタネはアブラナ科で、在来ナタネ (和種) と、明治初期に導入された西洋ナタネ (洋種) があります。後半部分ですが、ナタネの収穫量が最も多いのは北海道です。鹿児島県ではありません。記述 A は誤りです。
記述 B は妥当です。
ヒマワリについての記述です。
記述 C は妥当です。
ゴマについての記述です。
記述 D ですが
エゴマは「シソ科」です。「ゴマ科」ではありません。また、多量に摂取すると心筋障害を起こす可能性があるエルシン酸を、多く含んでいたのは「ナタネ」です。現在ではエルシン酸を含まない品種が育成されています。記述 D は誤りです。
以上より、正解は 3 です。

コメント